No.00005
配線用遮断器・漏電遮断器
操作・設置
漏電遮断器で保護されている電路と、保護されていない電路の接地線を共用してはいけない理由は?
漏電遮断器を設置していない機器と、漏電遮断器を設置している機器とが、共通接地によって危険な対地電圧が発生する恐れがあるためです。
次のような機器が回路にあるとして、それぞれの接地線が共用されているとします。
A : 漏電遮断器を設置していない機器
B : 漏電遮断器を設置している機器
漏電遮断器を設置していない機器Aで漏電事故が発生した場合に、危険な対地電圧が共通接地線を通して他の機器Bにも発生します。また、このとき機器Bに設置している漏電遮断器は動作しません。 内線規程では、次のように定められています。
内線規程1350-13 接地線および接地極の共用の制限
漏電遮断器で保護されている電路と保護されていない電路に施設される機器などの接地線および接地極は、共用しないこと。
ただし、2Ω以下の低抵抗の接地極を使用する場合は、この限りではない。(勧告)
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